「早く遊びたい!」「座って履くのが面倒…」と、玄関先で立ったまま足をねじ込んでしまうお子さまの姿、よく見かけますよね。でも、その何気ない習慣が足の成長を妨げているとしたら……。
この記事では、かかとを潰す本当の理由と、今日からできる改善ガイドをご紹介します。
子どもが靴のかかとを潰して履いてしまうのはなぜ?
かかとを潰してしまう背景には、日本の生活スタイルや靴そのものの問題が隠れています。
【習慣の問題】サッと履ける「ラクさ」を優先している
靴を脱ぎ履きする機会が多い日本では、子どもはどうしても「早く外に出たい」「楽に履きたい」という気持ちが勝ってしまいます。特に立ったまま急いで履こうとすると、かかとを合わせるのが難しく、つい踏み潰してそのまま歩くのが当たり前になってしまうのです。
【サイズの問題】靴が「大きすぎる」か「小さすぎる」
靴のサイズが足に合っていないと、お子さまなりに違和感を解消しようとして、かかとを潰すことがあります。
- 大きすぎる場合
靴の中で足がグラグラ動いて歩きにくいため、スリッパのように履いて調整しようとします。 - 小さすぎる場合
つま先が当たって痛いので、かかとを外に出して痛みから逃れようとします。
【機能の問題】かかとを支える芯が柔らかすぎる・壊れている
靴のかかと部分には、足を支えるための硬い「芯」が入っています。もともと芯が柔らかすぎる靴や、一度潰して芯が折れてしまった靴は、支える力を失っています。そうなると、少し足を乗せるだけで簡単に潰れてしまうため、さらに潰して履くという悪循環に陥りやすくなります。
かかとを潰すと、どんなリスクがあるの?
「たかが靴の履き方」と思われがちですが、成長期のお子さまにとって足は体全体の土台です。
かかとが崩れると姿勢が崩れる原因に
かかとは足の骨組みを正しい位置に保つ、大切な「要(かなめ)」です。ここがグラグラした状態で歩き続けると、足もとが安定せず、姿勢のバランスが崩れてしまいます。
膝や腰に負担がかかったり、将来的に猫背の原因になったりすることもあります。
将来の歩き方に影響する偏平足のリスク
子どもの骨はまだ柔らかく、周りの環境に合わせて形が変わってしまいます。かかとを潰して歩く習慣がつくと、足裏のきれいなアーチが作られず、偏平足や外反母趾を引き起こすかもしれません。
「運動ですぐに疲れてしまう子」にならないためにも、早めの対策が大切です。
かかとを潰さないための3つのポイント
正しい靴の履き方と選び方を実践することで、お子さまの足の健やかな成長をサポートできます。
①「トントン・ギュー」の正しい履き方を親子で覚える
靴の機能を最大限に引き出すためには、かかとを合わせることが最優先です。この「かかと合わせ」を習慣にすることで、足が靴の中で固定され、かかとを潰す必要がなくなります。
- かかとをトントン:靴を履いたら、つま先を上げて「かかと」を床でトントン。靴の後ろ側に足をぴったり合わせます。
- ギューっと締める:かかとを合わせたまま、面ファスナーや紐を指が動かない程度にピッタリと締めます。
② 3カ月〜半年ごとにサイズをチェック
子どもは自分から「きつい」と言わないことが多いです。大人が定期的につま先を触って、余裕があるか確認してあげましょう。
- 3歳半ごろまで:3カ月ごとのチェック&買い替えがおすすめ。
- それ以降:半年ごとのチェックを心がけましょう。
③ 靴を選ぶときは、かかとの硬さをチェック!
新しい靴を買うときは、かかとを親指と人差し指で挟んで押してみてください。簡単にふにゃっと潰れず、しっかりとした硬さがあるものを選びましょう。硬い「芯」がある靴は、お子さまの歩行を力強くサポートしてくれます。
正しい靴選びと履き方で足を育む
靴のかかとを潰す習慣は、お子さまの将来の姿勢や健康に直結する重要な課題です。正しいサイズ選びと「トントン・ギュー」の履き方を徹底することで、トラブルの少ない足を育むことができます。
靴のかかとを潰して履く習慣に関するQ&A
※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、疾患の診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状がある場合は、必ず専門医にご相談ください。