子どもが靴のかかとを潰して履く習慣を改善。原因と3ステップの対策
この記事のポイント
子どもが靴のかかとを潰して履くのは、ただの癖ではなく「サイズが合わない」「靴が傷んでいる」といった足からのSOSかもしれません。かかとは足の骨格を支える大切な土台です。ここが崩れると、将来の姿勢や歩き方にも影響が出てしまいます。正しい履き方「トントン・ギュー」を親子で楽しみながら習慣にし、3〜6カ月ごとのサイズチェックで、お子さまの健やかな成長を見守ってあげましょう。

「早く遊びたい!」「座って履くのが面倒…」と、玄関先で立ったまま足をねじ込んでしまうお子さまの姿、よく見かけますよね。でも、その何気ない習慣が足の成長を妨げているとしたら……。

この記事では、かかとを潰す本当の理由と、今日からできる改善ガイドをご紹介します。

子どもが靴のかかとを潰して履いてしまうのはなぜ?

かかとを潰してしまう背景には、日本の生活スタイルや靴そのものの問題が隠れています。

【習慣の問題】サッと履ける「ラクさ」を優先している

靴を脱ぎ履きする機会が多い日本では、子どもはどうしても「早く外に出たい」「楽に履きたい」という気持ちが勝ってしまいます。特に立ったまま急いで履こうとすると、かかとを合わせるのが難しく、つい踏み潰してそのまま歩くのが当たり前になってしまうのです。

【サイズの問題】靴が「大きすぎる」か「小さすぎる」

靴のサイズが足に合っていないと、お子さまなりに違和感を解消しようとして、かかとを潰すことがあります。

  • 大きすぎる場合
    靴の中で足がグラグラ動いて歩きにくいため、スリッパのように履いて調整しようとします。
  • 小さすぎる場合
    つま先が当たって痛いので、かかとを外に出して痛みから逃れようとします。

【機能の問題】かかとを支える芯が柔らかすぎる・壊れている

靴のかかと部分には、足を支えるための硬い「芯」が入っています。もともと芯が柔らかすぎる靴や、一度潰して芯が折れてしまった靴は、支える力を失っています。そうなると、少し足を乗せるだけで簡単に潰れてしまうため、さらに潰して履くという悪循環に陥りやすくなります。

かかとを潰すと、どんなリスクがあるの?

「たかが靴の履き方」と思われがちですが、成長期のお子さまにとって足は体全体の土台です。

かかとが崩れると姿勢が崩れる原因に

かかとは足の骨組みを正しい位置に保つ、大切な「要(かなめ)」です。ここがグラグラした状態で歩き続けると、足もとが安定せず、姿勢のバランスが崩れてしまいます。

膝や腰に負担がかかったり、将来的に猫背の原因になったりすることもあります。

将来の歩き方に影響する偏平足のリスク

子どもの骨はまだ柔らかく、周りの環境に合わせて形が変わってしまいます。かかとを潰して歩く習慣がつくと、足裏のきれいなアーチが作られず、偏平足や外反母趾を引き起こすかもしれません。

「運動ですぐに疲れてしまう子」にならないためにも、早めの対策が大切です。

かかとを潰さないための3つのポイント

正しい靴の履き方と選び方を実践することで、お子さまの足の健やかな成長をサポートできます。

①「トントン・ギュー」の正しい履き方を親子で覚える

正しい靴の履き方

靴の機能を最大限に引き出すためには、かかとを合わせることが最優先です。この「かかと合わせ」を習慣にすることで、足が靴の中で固定され、かかとを潰す必要がなくなります。

  • かかとをトントン:靴を履いたら、つま先を上げて「かかと」を床でトントン。靴の後ろ側に足をぴったり合わせます。
  • ギューっと締める:かかとを合わせたまま、面ファスナーや紐を指が動かない程度にピッタリと締めます。

② 3カ月〜半年ごとにサイズをチェック

子どもは自分から「きつい」と言わないことが多いです。大人が定期的につま先を触って、余裕があるか確認してあげましょう。

  • 3歳半ごろまで:3カ月ごとのチェック&買い替えがおすすめ。
  • それ以降:半年ごとのチェックを心がけましょう。

③ 靴を選ぶときは、かかとの硬さをチェック!

新しい靴を買うときは、かかとを親指と人差し指で挟んで押してみてください。簡単にふにゃっと潰れず、しっかりとした硬さがあるものを選びましょう。硬い「芯」がある靴は、お子さまの歩行を力強くサポートしてくれます。

正しい靴選びと履き方で足を育む

靴のかかとを潰す習慣は、お子さまの将来の姿勢や健康に直結する重要な課題です。正しいサイズ選びと「トントン・ギュー」の履き方を徹底することで、トラブルの少ない足を育むことができます。

靴のかかとを潰して履く習慣に関するQ&A

Q. かかとを潰して履くと、どのようなリスクがありますか?
A. かかとを潰すと靴の保形パーツ(カウンター)が破壊され、足の土台となる骨格バランスが崩れます。すると足もとが不安定になり、姿勢が崩れやすくなります。将来、膝や腰を痛める原因にもなりかねません。
Q. かかとを潰さないために、家庭で教えられる正しい履き方はありますか?
A. 「トントン・ギュー」とリズムをつけて教えるのがおすすめです。まず「トントン」でかかとを靴の後ろに合わせ、次に「ギュー」でベルトを締めます。これだけで、靴の中での足の動きが抑えられ、ぐっと歩きやすくなります。
Q. 靴選びの際、かかとの機能をチェックするにはどうすれば良いですか?
A. かかとを指で挟んで押したときに、しっかりとはね返すような硬さがあるものが理想的です。この硬いパーツが、歩くときの足のねじれを防ぎ、バランスを整えてくれる役割を果たします。
この記事を監修したシューフィッター 岡宮
靴の履き方は学校では教えてくれません。親御さんが子供のシューフィッターとして、正しい履き方を伝え、足の成長を見守りましょう♪踵は人間の心臓(💗)と同じくらい大事です。踵トントン、マジックでギュッです。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、疾患の診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状がある場合は、必ず専門医にご相談ください。