「なんだか最近、歩き方がペタペタしているな」「まだ少ししか歩いていないのに、すぐに抱っこをせがむ……」そんなお子さまの様子に、心当たりはありませんか?
実は、靴の底を見るだけで、お子さまの足が発している小さなSOSに気づけるかもしれません。今回は、靴の減り方に隠された骨格バランスを意識することの大切さと、健やかに歩き続けるためのヒントを解説します。
靴のかかとの内側だけが減るのは、足首が内側に倒れ込んでいるサイン
靴のかかとの内側が偏って減ってしまうのは、専門的には「過回内(かかいない)」と呼ばれます。これは、足首が内側へ倒れ込みすぎてしまっている状態のことです。
公園の砂場で遊んだり、お散歩したりするとき、本来なら足の裏は地面からの衝撃をふわふわのクッションみたいに吸収してくれます。でも、内側ばかりが削れる靴を履き続けていると、そのクッションがうまく使えず、一歩踏み出すたびに足首が内側へ「グニャリ」と倒れ込んでしまっているのです。
これは足裏だけの問題ではなく、全身を支える土台が不安定になっていることを教えてくれる大切なサインです。
どうして内側ばかり減っちゃうの? 理由は「足の育ち方」にありました
土踏まずが未完成な子どもに多い外反偏平足かもしれないサイン
子どもの足は軟骨が多く、骨格が未完成な状態です。かかとを後ろから見た際に、足首が内側へ「くの字」に曲がっている場合、外反偏平足の傾向があるかもしれません。
成長期にこのような骨格のバランス崩れが起きると、土踏まずが育ちにくく、ますます内側への倒れ込みが進んでしまうことがあります。
靴選びが、足のクセを助長しているかも
「すぐ大きくなるから、大きめを買っておこう」「自分で履きやすい、ゆったりしたものを」と、そんな風に靴を選んでいませんか?
ぶかぶかの靴の中では足指が浮いてしまい、地面をしっかり掴むことができません。靴の中で足が泳いでしまうと、どうしても力の入りやすい内側へ重心が偏りやすくなります。
そのままにしておくと姿勢や健康への影響はどうなる?
足もとの小さなズレは、少しずつ体全体のバランスに影響していきます。
- 疲れやすくなる
効率よく地面を蹴れないため、同年代の子と一緒に遊んでいても一人だけ早く「疲れた」と座り込んでしまうことがあります。 - 姿勢のバランスが崩れる
不安定な足もとを支えようとして、猫背や反り腰など、姿勢のバランスが崩れているように見えてしまうことも。 - 将来的に身体への負担が大きくなる
体が大きくなって体重が増えたとき、膝や腰への負担が大きくなってしまうかもしれません。
玄関先でできる! 親子のための足もとチェック
お出かけ前や、靴を脱いだついでにできる、簡単なチェックです。
| チェック項目 | 判定の目安 |
|---|---|
| 1. 靴の減り方を見てみよう | 玄関に置いてある靴を後ろから見て、左右のかかとの内側だけが削れていないかをチェック |
| 2. 後ろ姿を見てみよう | お子さまに素足でまっすぐ立ってもらい、後ろからかかとを見て、アキレス腱が内側に「く」の字に曲がっていないかをチェック |
| 3. 歩き方を見てみよう | 後ろからついて歩いてみて、つま先が外を向きすぎていたり、体が左右に揺れたりしていないかチェック |
靴の減り方は、お子さまからのメッセージ
靴の減り方は単なるクセではなく、足の土台である骨格のバランスが崩れていることを教えてくれる、お子さまからの大切なサインです。今、適切なケアを行うことは、10年後、20年後の健やかな歩行を守ることにつながります。
関連リンク:子どもの足を正しく育てる。未来の健康を支える第一歩。
靴の減り方についてのQ&A
※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、疾患の診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状がある場合は、必ず専門医にご相談ください。